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太陽光パネルの廃棄処理、PVテクノが事業開始:エネルギー管理
10年、20年にわたって発電に利用される太陽光パネル。PVテクノサイクル(東京都大田区)は、独自の分離技術を用いた太陽光パネルの廃棄処理の請負事業を開始した。
エヌ・ピー・シー(東京都台東区)の合弁会社であるPVテクノサイクル(東京都大田区)はこのほど、太陽光パネルのリサイクルに関し、独自のパネル分離技術を用いた廃棄処理の請負事業を開始した。
太陽光パネルには銀や銅、ガラス、アルミなどさまざまな有価物が含まれている。一方、使用が終わるなどで排出された太陽光パネルは通常、アルミ枠を取り外した後は一般的な産業廃棄物として粉砕処理されており、アルミ以外の有価物野回収は行われていないのが現状であるという。こうした状況のもと、PVテクノサイクルはエヌ・ピー・シーが開発したホットナイフ分離技術によるパネル解体ラインを用いて、ガラスを割ることなくセル、その他の部材と分離し有価物を効率的に回収できるリサイクル処理を行う。
ホットナイフ分離技術は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電リサイクル技術開発プロジェクト」で採択された太陽光発電のリサイクル社会構築を目指した技術。結晶シリコン系太陽電池モジュールの分解処理を目的とし、ガラスとシリコンセルの間の封止剤(EVA)層を加熱した刃で切断することで、ガラスやシリコンセルを破砕せずに分離回収できるなどの特徴がある。
PVテクノサイクルは太陽電池業界で20年以上の実績があるエヌ・ピー・シーと、40年以上の廃棄物処理事業の経験がある浜田(大阪府高槻市)の合弁により2016年8月に設立。太陽光パネルのリユース、リサイクル事業を展開している。
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