積水ハウス、東京ガスの「エネファーム」設置数が1万台に:スマートホーム
積水ハウスは自社の新築戸建住宅で、東京ガスの販売する家庭用燃料電池「エネファーム」の設置台数が累計1万台を達成。単独の都市ガス事業者で1万台に達したのは、積水ハウスが初という。
積水ハウスは2018年1月、自社が建設する新築戸建住宅で、東京ガスの販売する家庭用燃料電池「エネファーム」の設置台数が、累計で1万台を達成したと発表した。単独の都市ガス事業者でエネファームの採用台数が1万台に達したのは、積水ハウスが初めてとなるという。
エネファームは都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、その際に出る熱も給湯に利用する。省エネ・省CO2といった地球環境への配慮に加え、電力ピークカットへの貢献が可能な分散型エネルギーシステムの1つだ。
積水ハウスは、2008年に、住宅のライフサイクルでCO2排出を2050年までにゼロにする「脱炭素宣言」を行い、この目標達成に向けて、2009年には生活時のCO2排出を50%以上削減出来る環境配慮型住宅「グリーンファースト」の販売を開始。グリーンファーストでは、省エネ・省CO2といった地球環境への配慮に加え、電力ピークカットへの貢献が可能なエネファームを積極的に採用している。2013年には、戸建住宅におけるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)「グリーンファーストゼロ」も発売し、日本最多のZEH販売実績を達成しているという。今後も、エネファームとグリーンファーストゼロ普及の取り組みをさらに加速させる方針だ。
東京ガスは、2009年にエネファームの販売を開始し、ラインアップの拡充や商品性の向上に取り組んできた。2017年には、非常時に役立つ機能を強化した「レジリエンスモデル」およびIoT化に対応した戸建向けの新製品を発売。2017年11月27日時点で、同社のエネファームの累計販売台数は9万台を達成している。
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