パネルごとに発電最適化、オムロンが高圧太陽光向けオプティマイザー:太陽光
オムロンとSolarEdgeは、高圧用太陽光発電システム向けパワーオプティマイザーとパワーコンディショナーを2018年3月に発売する。SolarEdgeが得意とする、太陽光パネルごとに発電最適化する技術を搭載した製品を、オムロンの販売・アフターサービス網がサポートする。
オムロンとSolarEdge Technologies(ソーラーエッジ、イスラエル)は、日本国内の高圧用太陽光発電システム向けに2018年3月から、MLPE(Module-Level Power Electronics)技術を搭載したパワーオプティマイザーとパワーコンディショナーを発売すると発表した。
MLPEは、マイクロインバーターやパワーオプティマイザーなどにより、太陽光パネル1枚もしくは2枚ごとに制御・最適化を行う技術。
この度オムロンが新たに販売を開始する機器は、P600-5R M4M RL、P700-5R M4M RX、P800S-5R M4M RXなどのソーラーエッジ社製パワーオプティマイザーと、SE25K-JP(24.75kW)、SE33.3K-JP(33.3kW)の同じくソーラーエッジ社製となる三相パワコンだ。
販売を開始するパワーオプティマイザーとパワコンは、太陽光パネルごとの制御と監視を行い、発電量を最大化すると同時にストリング設計の自由どを高められるという。影のかかる場所や斜面など、従来導入が難しいとされていた場所でもパワーオプティマイザーで発電量の最適化が行えるため、設置場所の選定や設置方位検討、日射量計算などの作業負荷軽減が可能となるという。
また、オムロンの全国140拠点で同製品のアフターサービスが受けられるとして、導入後の保守管理も展開するとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
パネル単位で発電量を最大化、遠隔監視もできるパワーオプティマイザー
ソーラーエッジテクノロジージャパンは「関西PV EXPO 2017」に出展。DC最適化パワーコンディショナー、パワーオプティマイザー、太陽光モジュールの遠隔モニタリングシステムを含む日本市場向けの製品群を出品した。
白砂利が有利な両面受光、発電量30%アップ
インリー・グリーンエナジー・ジャパンは「PVJapan2017」に出展し、両面受光型の太陽光パネル「PANDA Bifacial」シリーズを披露した。パネル裏面への反射光を生かすことで、一般的な片面受光の太陽光パネルより最大30%の発電量増加を見込めるという。
中型の太陽光発電向け、10kVAの壁掛けパワコン
GSユアサは壁掛けタイプの新型パワーコンディショナーの販売を開始。出力10kVAで、中型の太陽光発電に向くという。
1500V対応パワコンで変わる太陽光発電、コスト削減にメリット
太陽光発電のコスト削減に向けて、国内でも直流1500V(ボルト)対応パワコンの導入に注目が集まり始めている。国内メーカーでいち早く1500V対応パワコンを投入した東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が、「PVJapan2017」でその実機を披露した。

