ニュース
岐阜県のゴルフ場がメガソーラーに、1.5万世帯分の電力を発電:太陽光
パシフィコ・エナジーが岐阜県でゴルフ場跡地を活用した太陽光発電所を建設。出力55MWで年間発電量は約5500万kWhを見込んでいる。
太陽光発電事業の開発・投資・運営を行うパシフィコ・エナジー(東京都港区)は岐阜県郡上市で、発電容量55MW(メガワット)の太陽光発電所「美並メガソーラー発電所」の建設を開始すると発表した。
新発電所は同市のゴルフ場跡地を利用して施設するもので、2019年7月の運転開始を予定している。年間発電量は一般家庭1万5000世帯分以上の発電量に相当する約5500万kWh(キロワット時)を想定しており、年間約3万トンのCO2排出削減に貢献するという。発電した電力は「再生可能エネルギーの固定買取価格制度」を利用し、中部電力に全量販売する。設計・調達・施工(EPC)は東洋エエンジニアリングが担当する計画だ。
同社はこれまで岡山県で久米南メガソーラー(久米南町、発電規模32.3MW)、美作武蔵メガソーラー(美作市、42.0MW)の2カ所、宮城県大崎市で古川メガソーラー(56.9MW)の商業運転を開始している。また、宮崎市で細江メガソーラー(96MW、建設開始日2015年3月)、岡山県美作市で作東メガソーラー(257MW、2017年4月)、福島県いわき市でいわきメガソーラー(42MW、2017年9月)、愛知県豊田市で豊田メガソーラー(62MW、2017年10月)の各発電所を建設中だ。さらに、これらに加えて現在、計300MW超のメガソーラープロジェクトの開発に取り組んでいるとする。
関連記事
- ゴルフ場9ホールがメガソーラーに、3930世帯分を発電
オリックス・ゴルフ・マネジメントが、運営する島根県出雲市のゴルフ場敷地にメガソーラーを建設。年間予想発電量は一般家庭の約3930世帯分の年間電力消費量に相当する約1418万kWh(キロワット時)を見込む。 - 2018年度の太陽光FIT価格は18円に、入札は保証金の没収ルール変更へ
資源エネルギー庁は10kW以上の太陽光発電の2018年度におけるFIT価格を18円/kWhにする方針を固めた。2MW以上を対象とする入札制度では、保証金の没収条件を緩和する。 - 新制度に移行した太陽光発電、政府の2030年目標を超える導入量に
経済産業省が改正FIT法で設備認定が失効となった案件数の推定値を公表。太陽光発電については、政府が2030年の電源構成で目標としている6400万kWの導入量を、既に超える案件数が新制度に移行する見込みだ。 - ゴルフ場が太陽光発電所に変わる、全国各地に広がる建設計画
バブルがはじけた1990年代の後半からゴルフ場の閉鎖が急増して、広大な跡地は用途が決まらないまま放置されるケースが多い。用地を造成する手間が少ないメリットを生かしてメガソーラーの建設が続々と始まった。複雑な地形に大量の太陽光パネルを設置する施工方法にも工夫が見られる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.