2MWを15分で検査、太陽光発電所のドローン点検サービス:太陽光
ブイキューブロボティクスがドローンを利用した太陽光発電所の点検サービスの提供を開始。2MWの発電所の場合、ホットスポットの検知や点検レポートの作成までを15分で行えるという。
ブイキューブロボティクスは2018年2月13日、ドローンを利用した太陽光発電所の点検サービス「SOLAR CHECK(ソーラーチェック)」の提供を開始すると発表した。太陽光パネルの撮影および画像解析、点検レポートの作成などまでを含むパッケージサービスだ。
SOLAR CHECKでは、赤外線サーグラフィカメラを搭載したドローンを利用する。太陽光パネルの配置に合わせて事前にドローンの航行ルートを設定し、そのルートに沿ってドローンが自動航行して撮影を行う。ドローンは撮影の精度を高めるために、太陽光パネルの角度に合わせた飛行が可能としている。
撮影したパネル画像をクラウドサーバ上にアップロードし、ディープラーニング(深層学習)による画像解析システムで、ホットスポットなどの異常箇所を特定する。
撮影画像の解析では、ホットスポットが発生しているパネル位置も特定し、その情報を基にしたレポートも自動で作成される。ドローンの自動運航や画像解析、レポート作成の自動化によって、2MWの発電所の場合、約15分で検査が行えるとしている。
ドローンを利用する検査の場合、専門のオペレーターを用意しなければならない場合も多いが、SOLAR CHECKでは、初回導入時に必要な初期設定とテスト撮影および研修を実施する他、操作が簡易であることも特徴という。そのため、2回目以降は、専門のオペレーターを用意せず、導入企業側で点検を実施できるとしている。
料金体系は導入初期費用と月額料金で構成し、金額は発電所の規模に応じた個別見積もりとなる。なお、ドローンを既に所有している場合、アプリケーションのみの提供も可能としている。
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