燃料電池車のレンタカー、横浜のスマートシティで開始:電気自動車
ホンダは、同社レンタカーサービス「EveryGo」のステーションを「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」に設置し、燃料電池車「CLARITY FUEL CELL」を2018年秋に導入する。
ホンダは、同社が運営するレンタカーサービス「EveryGo(エブリ・ゴー)」の新たなステーションを、次世代都市型スマートタウンである「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン(綱島SST、横浜市)」に設置すると発表した。
また、燃料電池車(FCV)である「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」を、2018年秋に同ステーションへ導入する。
綱島SSTは、2018年3月にまちびらきを迎えた次世代の都市型スマートシティ。集合住宅や国際学生寮、商業施設、タウンエネルギーセンター、水素活用拠点、技術開発施設を兼ね備え、街に関わる産学民で持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指す。同社はこの取り組みに賛同し、FCV普及のためEveryGoにCLARITY FUEL CELLを配置、FCVをより身近な存在として感じる機会の創出に取り組む考えだ。
EveryGoは、レンタカーのような長時間利用(8時間)を提供しつつ、割安な基本料金でカーシェアリングのように気軽に車両をレンタルできるサービス。専用の会員カードを必要とせずICカード運転免許証を会員証の代わりに活用し、予約したクルマに運転免許証をかざすことで解錠し利用できる。
同社の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」搭載車も導入しており、利用者に同社の最新四輪商品と技術を体感できる機会を提供する。2018年3月現在、EveryGoは東京、横浜、大阪に96拠点、156台を展開している。
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