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ダムの維持流量を活用、関電が水力発電所を新設:自然エネルギー
関西電力は岐阜県飛騨市に所有するダムに、水力発電所を新設する。ダム下流の景観保全や、河川環境維持のために放流している河川維持流量を活用した発電所だ。
関西電力は2018年4月、岐阜県飛騨市に同社が所有する「下小鳥(おどりがわ)ダム」に、水力発電所「下小鳥維持流量発電所(仮称)」を新たに建設すると発表した。ダム下流の景観保全や、河川環境維持のために放流している河川維持流量を利用する発電所で、2021年11月の営業運転を計画している。
新たに建設する発電所の最大使用水量は毎秒0.64m3(立法メートル)、有効落差100.41mで出力は480kW(キロワット)。年間発電電力量は254万kWh(キロワット時)を見込む。これにより年間約1400トンのCO2排出量削減につながるという。
関西電力は、2030年に50万kWを目標として再生可能エネルギー電源の開発を推進しており、引き続き、S+3E(安全性、地球環境、エネルギー安定供給、経済性)の観点を踏まえ、再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組む。純国産エネルギーである水力発電についても最大限に活用し、電気の低炭素化を加速させる方針だ。
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