北関東の3生協が電力小売に参入、FIT電気80%のメニューを展開:自然エネルギー
コープデリ生活協同組合連合会に加盟する3つの生協が、2018年9月から電力小売事業を開始する。「FIT電気メニュー」では、再生可能エネルギーで発電されたFIT電気比率約80%の電気を供給する。
コープデリ連合会(本部=埼玉県さいたま市、会員生協=関東信越の7生協)に加盟するいばらきコープ(茨城県小美玉市、事業エリア=茨城県)、とちぎコープ(宇都宮市、同栃木県)、コープぐんま(群馬県桐生市、同群馬県)の3生協が電力小売事業に参入し、「コープデリでんき」として2018年9月からそれぞれの事業エリアで電力の供給を開始する。
二つのメニューを提供し、そのうち、「FIT電気メニュー」は、再生可能エネルギーで発電されたFIT電気比率約80%の電気を、地球クラブ(東京都渋谷区)の取り次ぎとして供給する。また、「ベーシック電気メニュー」は、FIT電気比率約35%の電力をエネサーブ(大津市)から調達し、家計への貢献を重視した料金体系となっている。料金的には40A契約で、1カ月電力使用量400kWh(キロワット時)の場合、従来電気料金(東京電力エナジーパートナーの料金プラン従量電灯B・C契約の税込み電気料金)と比較すると、FIT電気メニューが年間約1500円、ベーシック電気メニューで年間約1万円割安になると試算する。
再生可能エネルギーで発電するFIT電気は、コープデリグループの物流センターや宅配センターに設置した太陽光発電施設をはじめ、店舗の生ごみや森林の間伐材を活用したバイオマス発電、またコープデリ連合会の農産物の産直生産者に協力してもらい、生産者が設置している太陽光発電施設からの電力などを主な電源としている。
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