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水上太陽光向けの新型フロート架台、72セルのモジュールに対応:太陽光
三井住友建設は水上太陽光用の新型フロート架台を開発。従来は60セルまでの太陽電池モジュールに対応していたが、新モデルは72セルモジュールの設置を可能にした。
三井住友建設は、自社開発の水上太陽光発電用フロートシステム「PuKaTTo(プカット)」に、標準60セルモジュール対応タイプに加えて、より大型の72セルモジュールに対応する新モデルを追加した。フロート連結板(ブリッジ)を72セル対応とすることで、大型モジュールの導入ニーズに対応する。
PuKaTToは太陽電池モジュールを装着するフロート、フロートを連結する連結板(ブリッジ)、フロートと連結板を固定する緊結バンドによって構成されている。また、モジュールはフロートごと1枚ずつ取り付ける設計となっており、部品点数を減らせるメリットがあるという。
さらに、フロート内部に発泡剤を充填することでフロートに損傷が生じた場合でも浸水を防ぎ、水没を回避する構造を採用。中空の製品と比べ、3〜5倍の剛性強度も確保したとする。その他、冷却効果を高めるために、フロート中央に大きな開口を設置。誰でも容易に取り付けができる緊結バンドを採用した。
新製品はこれらの特徴を維持しながら、メーカーを問わず72セルの太陽電池モジュールを利用可能で、設置可能モジュール外寸は幅1800〜1980mm、奥行980〜1000mm、高さ35〜50mm)となっている。
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