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99.8万円の蓄電池、ニチコンが住宅太陽光の自家消費向け:蓄電・発電機器
ニチコンが住宅向けの蓄電システムを新開発。容量は4.1kWhで、価格は税別99万8000円。2019年1月から販売を開始する。
ニチコンは新開発の家庭用蓄電システム「ESS-U3S1」を、2019年1月から販売すると発表した。価格は税別、設置工事費別で99万8000円。目標販売台数は年間1万台。
2019年11月以降、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」による電力の買い取りが終了する住宅太陽光発電システムユーザーが登場しはじめる。資源エネルギー庁によると、2019年度中に買い取りが終了する住宅は56万邸あるという。以降も毎年約20万邸がFIT切れとなる見通しで、それに伴い発電した電力を効率よく自家消費するため、蓄電池の需要が増加するとみられている。
ニチコンが新開発したESS-U3S1は、こうした自家消費向けのモデルとなる。蓄電容量は4.1kWh(キロワット時)で、同社従来製品「ESS-U1シリーズ」と比べて、蓄電容量1kWh当たりで容積比65%、重量比68%とコンパクト化を図った。本体外形寸法は740×650×300mm(ミリ)、質量77kg(キロ)で、エアコンの室外機程度のサイズになるという。置きブロックを使用し、基礎工事やアンカー止めが不要なため、都市部の狭小地などでも導入しやすいという。
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