ニュース
台風や積雪に強い“高耐圧”太陽光パネル、ネクストエナジーが新発売:太陽光
ネクストエナジー・アンド・リソースが台風や積雪に強い高耐圧型の太陽光パネルを開発。単結晶・多結晶のそれぞれで展開する。
自然エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は、単結晶太陽電池モジュール「NER660M305」と多結晶太陽電池モジュール「NERP156×156-60-P SI 275W」の高耐荷重対応モデルを開発した。
新製品は、従来品よりガラスを厚くしフレームを改良することで、積雪荷重(表面)と風圧荷重(裏面)で1万Paを実現した。通常品では雪や風の圧力によるモジュールの変形や破損などの被害が生じる危険性が高い場所にも、太陽光発電システムの設置が可能になる。
モジュールとしては最大積雪量3m(メートル)、最大風速46m/s(メートル毎秒)、設置高さ30mに対応が可能であり、北海道や東北地方などの多雪地域や沖縄地方などの台風が多い地域、高所で風の強い場所などへの設置に適しているという。また、PERC技術(単結晶のみ)と5本バスバーの採用により高出力化を図っている。
主なスペックは公称最大出力が単結晶モジュールの「HML660M-305PR」は305W(ワット)、変換効率18.7%、価格は24万4000円。多結晶モジュールの「HML660P-275」は275W、変換効率16.9%、価格は19万2500円。公称サイズは幅992×縦1640×奥行き35mm(ミリ)で、公称質量は21.5kg(キロ)。販売目標はそれぞれ年間30MW(メガワット)を見込んでいる。
関連記事
- 太陽光発電所での農薬利用、「法令違反」を避けるための注意点
日本でも稼働から数年が経過する太陽光発電所が増える中、課題の1つとなっている雑草対策について解説する本連載。今回は雑草対策に農薬を利用する場合に注意したいポイントについて解説する。 - 住宅太陽光の火災事故報告、JPEAとJEMAが見解を表明
太陽光発電協会(JPEA)と日本電機工業会(JEMA)は、消費者庁が公表した「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」に関する調査報告書を受け、報道関係者への説明会を共同開催。報告書に対する声明と見解を公表した。 - 太陽光パネルをM字型に配置、発電量18%アップ
NTTファシリティーズが広島県で建設を進めていたメガソーラーが完成。太陽光パネルを東西向きでM字型に設置することで、発電量を高める仕組みを導入したのが特徴だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.