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3つのため池で水上太陽光発電、年間1100世帯分を発電:太陽光
太陽ホールディングスが近畿地区の3カ所で水上太陽光所を開設。3カ所の合計で年間1100世帯分の発電量を見込んでいる。
太陽ホールディングス(埼玉県比企郡)は2019年2月、子会社の太陽グリーンエナジー(同)が近畿地区の3カ所で水上太陽光発電所を開所したと発表した。
稼働を開始したのは「穴沢池水上太陽光発電所」(兵庫県稲美町、発電規模約960kW、想初期投資額約2億6200万円)、「魚住池草谷池水上太陽光発電所」(1570kW、約4億2800万円)、「小林池水上太陽光発電所」(奈良県大和郡山市、約544kW、約1億4800万円)。なお、いずれの発電施設も、既に設備計画認定を取得している他事業者より事業権利を取得した。
年間発電量は順に、約120万3000kWh(キロワット時)、約214万1000kWh、約60万7000kWhを見込んでいる。3カ所の合計で、一般家庭1100世帯分の年間消費電力量に相当する発電量だ(3600kWh/世帯換算)。
同社は、2015年10月に嵐山花見台工業団地(埼玉県比企郡)の調整池で、同社初となる水上太陽光発電を開始した。その後、2基目として2017年12月に、嵐山町に「嵐山大沼水上太陽光発電所」(同)を設立。今回、近畿地方の3カ所で新たに稼働したことで、合計5カ所の水上太陽光発電所を運営することになる。
同社では今後も水上太陽光発電所を全国を対象に開発する方針だ。
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