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ダムの維持流量を活用する水力発電所、関西電力が長野県に建設へ:自然エネルギー
関西電力が長野県南木曽町に所有する「山口ダム」で、河川維持流量を利用した発電所を新設すると発表。最大出力630kWで、年間発電量は450万kWhを見込んでいる。
関西電力は2030年に50万kWを目標として再生可能エネルギー電源の開発に取り組んでおり、水力電源開発にも積極的に取り組んでいる。その一環として長野県南木曽町の木曽川流域に同社が所有する山口ダムで、河川維持流量を利用した「山口維持流量発電所(仮称)」を新たに建設すると発表した。
山口維持流量発電所は、最大使用水量2.84m3/s(立法メートル毎秒)、有効落差27.39m(メートル)を利用し、最大630kW(キロワット)を出力する発電所として、年間発電電力量を450万kWh(キロワット時)を見込む。発電所の稼働により、年間約2200t(トン)のCO2排出量削減を見込む。2020年10月着工し、2022年6月の営業運転を目指す計画だ。
関西電力グループは引き続き、「S+3E」(安全性、地球環境、エネルギー安定供給、経済性)の観点を踏まえ、再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組み、純国産エネルギーである水力発電についても最大限に活用する方針だ。既設の一般水力約330万kWに加え、当面の目標として2030年までに50万kW程度の再生エネルギー電源の開発・投資を進めている。
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