ニュース
“つながるガス機器”で描く未来を提案、大阪ガスがCEATECに初出展した理由とは?:CEATEC 2019(2/2 ページ)
大阪ガスが幕張メッセで開催中の「CEATEC(シーテック)」に初出展。家庭用燃料電池「エネファーム」関連のIoTサービスや同社が考える“未来の生活”など、さまざまな展示を披露している。
ユーザーに生活を「提案」する新たな実証実験もスタート
大阪ガスではエネファームなどのガス機器とIoTの組み合わせによって得られるデータを活用する、新たな実証実験にも着手している。同社が経済産業省が実施する「生活空間におけるサイバー/フィジカル融合促進事業費補助金」事業の一環として採択された実証実験で、ガス機器の運転に伴うデータを活用し、ユーザーにより便利な機器の使い方などを推奨するサービスの実証が目的だ。
具体的には、ユーザーの自宅に設定されているエネファームや家庭用給湯器(「エコジョーズ」など)」の利用状況を分析。その結果を生かし、例えば日中にガス式浴室乾燥機の利用率が低い家庭に対しては、雨や花粉が多いと予測される日には、洗濯物を浴室乾燥機で乾かすことを推奨するといったイメージだ。
この事業は大阪ガスが主幹事となっており、西部瓦斯、アイシン精機、ノーリツ、リンナイ、パーパス、オージス総研、関西ビジネスインフォメーションが参画している。
関連記事
- IoTが生む新しいエネルギーサービス、成功の鍵は――大阪ガスのキーマンに聞く
IoT(モノのインターネット)を活用したエネルギーサービスとして、業界外からも注目されている大阪ガスの“クラウドにつながるガス機器”。サービスを開発したきっかけやその狙い、エネルギー業界のIoT活用のポイントや課題について、大阪ガスのキーマンに聞いた。 - 電気のLooopがガスも販売、中部電力・大阪ガス出資のCDエナジーと提携
新電力のLooopと中部電力・大阪ガスの共同出資会社であるCDエナジーダイレクトが、首都圏における家庭向けの都市ガス販売で業務提携を発表。Looopで電気とガスのセットメニューを展開する計画だ。 - ブロックチェーンで電力を個人間で売買、大阪ガスが集合住宅で実証
大阪ガスは同社が保有する実験集合住宅「NEXT21」で、2019年3月から個人間取引の居住者実証試験を行うと発表した。個人間の電力取引におけるブロックチェーン技術の有効性の確認が目的だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.