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世界最軽量級の太陽光パワコン、富士電機が自家消費向けに新発売:太陽光
富士電機は、自家消費用途に適した世界最軽量をうたう太陽光発電用パワーコンディショナーの販売を開始した。
富士電機は2019年11月7日、自家消費用途に適した世界最軽量という太陽光発電用パワーコンディショナー「PIS-50/500-J(DC1100V/50kVA)」の販売開始を発表した。
自家消費用途の太陽光発電では、工場などの建屋の屋上に発電設備が設置されることが多く、搬入や設置作業を容易にするためパワーコンディショナー(PCS)などの付帯設備の軽量化ニーズが高まっている。従来、同社製の集中式大容量PCSは、筐体に鉄材を用いていたが、新製品ではアルミ材を使用し、50〜100kVAの容量帯では世界最軽量(同社)という58kgを実現した。さらに、アルミ筐体に塗装を施すことにより重塩害地域での設置を可能とし、設置個所の多様化に対応している。寸法は、930×260×540mm(幅、奥行き、高さ)。
これまで搭載されるパワー半導体の損失に伴い生じる熱の冷却には、ファンを用いた強制風冷式が一般的であった。今回、自社製SiCパワー半導体の搭載により業界最高レベルの変換効率99%を実現した。さらにパワー半導体を分散最適配置することで、自然空冷(ファンレス)を可能とした。これにより、10年間の長期メンテナンスフリーを実現。
今後同社では、国内ならびに、税制優遇制度を背景に自家消費用途の太陽光発電の導入が進む東南アジアでの受注拡大を目指す。
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