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150万円で導入できる卒FIT太陽光向け蓄電池、スマートソーラーが新発売:太陽光
スマートソーラーが卒FIT太陽光ユーザー向けに、容量12kWhの蓄電システムを開発。価格は工事費込みで約150万円という競争力のある価格を実現した。
スマートソーラーは2019年11月29日、卒FITを迎える住宅太陽光発電ユーザー向けに、容量12kWhの蓄電池と高性能パワーコンディショナー(PCS)で構成する「スマート蓄電システム」2機種を発売すると発表した。
販売するのは、スマート蓄電にストレージPCSを組み合わせたストレージ・システムタイプ「スマート蓄電システム-s」とハイブリッドPCSを組み合わせたハイブリッド・システム「スマート蓄電システム-H」である。それぞれ定価(税別)は118万円と115.3万円。標準の工事費を加えても、約150万円前後での導入を可能にした。
商品は顧客に直接販売する「D2C(Direct to Consumer)」ビジネスで展開し、2020年5月より販売を開始する。
本システムでは、経産省による定置用蓄電池低減スキームの家庭用の2020年度目標である「キロワット(kWh)時当たり価格9万円」をオープン価格ではなく定価で達成し、さらに蓄電容量は12kWhでの提供を目指す。また停電時のバックアップ全負荷自動切換装置、高効率・大出力のパワーコンディショナー、最適制御・監視スマートAIなどを提供する。
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