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再エネ水素を燃料電池車に供給、東芝が福井県に水素ステーション開設:電気自動車
福井県敦賀市と東芝エネルギーシステムズが北陸地方で初となる再エネ水素ステーション「H2One ST Unit」を敦賀市内に建設。1日当たり燃料電池車約8台分の水素製造能力を持ち、最短3分で満充填可能となっている。
福井県敦賀市と東芝エネルギーシステムズは2019年12月26日、北陸地方で初となる再エネ由来電力で運用する水素ステーション「H2One ST Unit」を敦賀市内にて同日開所したと発表した。
東芝エネルギーシステムズによって製造されたH2One ST Unitは、太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電力を用いて水素を製造し、燃料電池車に充填(じゅうてん)するシステムである。1日当たり燃料電池車約8台分の水素製造能力を有しており、最短3分での満充填が可能となっている。
H2One ST Unitでは2020年度上期中にワンコンテナ型の東芝エネルギーシステムズ製自立型エネルギー供給システム「H2One」を増設する。電気自動車や敦賀市公設地方卸売市場に対して再生可能エネルギー由来の電気を供給する「H2Oneマルチステーション」として稼働する計画となっている。
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