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トヨタが再エネ専門の新会社、CO2ゼロ目標の達成に活用:自然エネルギー
トヨタ自動車、中部電力、豊田通商が、国内で再生可能エネルギー事業を手掛ける専門会社を共同設立。国内の再生可能エネルギー電源の取得、運営を行い、将来的にはトヨタグループへの供給を目指すとしている。
トヨタ自動車は2020年4月3日、中部電力、豊田通商と共同で、国内で再生可能エネルギー事業を手掛ける専門会社トヨタグリーンエナジー有限責任事業組合を共同設立すると発表した。国内の再生可能エネルギー電源の取得、運営を行い、将来的にはトヨタグループへの供給を目指すとしている。
トヨタは中長期の環境計画「トヨタ環境チャレンジ2050」に基づき、クルマの環境負荷をゼロに近づけることや、将来的に工場などから排出されるCO2をゼロにする目標を掲げている。
今回設立するトヨタグリーンエナジーはこうした自動車製造などの事業活動における再生可能エネルギー活用の促進を目指すもの。出資比率はトヨタ自動車50%、中部電力40%、豊田通商10%で、2020年7月に立ち上げる予定だ。
3社は、トヨタグリーンエナジーの事業運営を通じて、再生可能エネルギー電源の自立化に向けたコストダウンや、設備の長寿命化・リプレースなどを通じたサステナビリティの確保にも協力して取り組むとしている。
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