太陽光発電所の収益性を高める、みんな電力がリパワリングサービスを提供:太陽光
みんな電力が三井物産と協業し、太陽光発電所の能力診断や点検、売電を通じて発電所収益性を高めるリパワリングサービス「顔の見える発電所」を開始した。
みんな電力は2020年5月20日、三井物産との協業により、太陽光発電所の能力診断や点検、売電を通じて発電所収益性を高めるリパワリングサービス「顔の見える発電所」を開始したと発表した。2022年度中に2000カ所の太陽光発電所への導入を目指す。
このサービスでは太陽光発電所で発電した電力をみんな電力へ売電することで、三井物産が提供する発電所パフォーマンス診断サービス「Oh My Solar!」の全ての機能を無料で利用することができる。Oh My Solar!では毎月の発電量を入力することで、気象衛星データを用いて算出された期待発電量と実際の発電量の差分把握や、全国の発電所とパフォーマンスを比較するといった機能を提供している。
診断結果により発電所のパフォーマンスを分析した結果、期待される発電量を下回っている場合は定期点検や補修工事、コンサルティングなどを提案する。日常的なメンテナンスを負担と感じる、売電損失が気になる、現在のメンテナンスサービスを見直したいといった発電所オーナー向けに、パフォーマンスを向上させるさまざまなメニューを展開するという。高圧および特高案件向けのO&Mも対応可能としている。
メンテナンス費用は規模や立地などの条件によって変動するため個別見積となるが、低圧の発電所で月1回の定期モニタリング、年1回の点検・測定、年2〜3回の除草を行う場合の参考価格は年額15万円からとしている。
この他、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)による売電を継続しながらみんな電力に売電が行えるサービス「顔の見える電力」も提供。これはブロックチェーンを活用し、発電者とユーザーをつなぐというみんな電力独自のP2P電力取引基盤「ENECTION2.0」を用いて、需要家に直接売電できるというもの。プレミアム価格での電力買い取りの他、再生可能エネルギーの利活用を進める企業との連携など、事業展開のサポートも提供する。
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