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定置用蓄電池の世界市場、再エネ急増で2026年に19年比8.5倍に急成長:蓄電・発電機器
矢野経済研究所が定置用蓄電池の世界市場に関する調査結果を公表。世界で再エネ導入が加速することに伴い、2026年の市場規模は2019年比率で約8.5倍となる12万666MWhに成長すると予測している。
矢野経済研究所は2020年10月13日、定置用蓄電池の世界市場規模に関する超察結果を発表した。2019年における同市場の規模は、前年比88.1%の1万4951MWh(メーカー出荷容量ベース)に縮小し、市場拡大を牽引してきた韓国で定置用蓄電池の火災事故が起きたことが影響したという。ただし、韓国以外の国では、定置用蓄電池の導入は着実に増加傾向にあるとしている。
定置用蓄電池市場は、世界各国で脱炭素化に向け再生可能エネルギーの導入拡大が進み、電力系統の安定化や電力の有効利用を目的とした蓄電池の利用を後押しすることで、今後も拡大基調にあるという。
こうした背景から定置用蓄電池の位置付けは、従来の非常用電源からエネルギーマネジメント用途へとニーズが変化しつつある。2021年以降は、地球温暖化対策のパリ協定もあり、欧米などの先進国だけでなく中国やインドといった途上国でも再エネの導入拡大が確実視されているため、電力系統向け大型蓄電池の需要はさらに伸びると予測している。
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