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ホテルニューオータニ、実質CO2フリーの都市ガスを導入 業界初の事例に:自然エネルギー
ニュー・オータニがガスコージェネレーションシステム(CGS)で使用する都市ガスを、カーボンニュートラル都市ガスに切り替え。東京ガスから供給を受けるもので、ホテル業界初の導入になるという。
ニュー・オータニと東京ガスは2020年10月、カーボンニュートラル都市ガスの供給に関する基本合意書を締結し、同年10月1日からホテルニューオータニ(東京)のガスコージェネレーションシステム(CGS)で使用する都市ガスを、カーボンニュートラル都市ガスに切り替えたと発表した。契約期間は2025年9月末までの5年間。カーボンニュートラル都市ガスの導入は、ホテル業界初の取り組みになるという。
ホテルニューオータニ(東京)は、省エネルギー、安心・安全、緑化推進、リサイクルなどの観点から環境への取り組みを積極的に推進してきた。東京ガスもその取り組みに賛同し、環境性に優れたCGS導入などの環境負荷低減の提案を通じて、ともに課題解決に取り組んできた。
カーボンニュートラル都市ガスは、東京ガスがシェルグループ(以下,シェル)から購入したカーボンニュートラルLNG(CNL)を活用したもので、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスが、シェルの保有するCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)されている。
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