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新型コロナで家庭の光熱費負担は4.4%増加、エネルギー消費は3.7%増に:エネルギー管理(2/2 ページ)
シンクタンクの住環境計画研究所が、家庭のエネルギー消費に関する分析結果を公表。2020年7〜9月のエネルギー消費は前年同期比で3.7%増加、実質光熱費は4.4%増加したという。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、外出を控えるようになったことが影響した可能性があるとしている。
光熱費の負担も増加
調査では、2020年同期の2人以上世帯あたりの電気・都市ガス・プロパンガス・灯油の支払金額(光熱費)についても報告している。光熱費の全国平均4万563円で、2019年同期の3万9917円から646円の増加(1.6%増)となった。エネルギー価格変動の影響を考慮した実質増減率では、2020年は1756円の増加(4.4%増)となっている。
なお、光熱費が消費支出に占める割合は、2019年の4.5%から2020年は5.0%と、0.5ポイント増に。これは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う消費支出の大幅な減少(8.1%減)により、光熱費が占める割合が相対的に増加したためと分析している。
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