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トヨタとホンダが協働する「電気のバケツリレー」とは?クルマの新たな活用法(2/3 ページ)

トヨタとホンダが、両社製品を組み合わせた移動式発電・給電システムを実証。FCバス(燃料電池バス)の水素で電気をつくり、ポータブルバッテリーに充電して、分散避難する被災者の元に届けようとする試みだ。

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トヨタ車両でつくった電気をホンダバッテリーに給電

 FCバスから取り出した電気を受け取るのは、ホンダの可搬型外部給電器「Power Exporter(パワーエクスポーター)9000」と可搬型バッテリー「LiB-AID(リベイド)E500」・「Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」、そしてモバイルパワーパックの充電・給電器「Mobile Power Pack Charge & Supply Concept(モバイルパワーパックチャージ&サプライ コンセプト)」などだ。FCバスから電気をチャージした各給電器・蓄電池は、その後、それぞれの避難場所に運ばれ、照明やスマートフォンなど各々必要とする電気製品のために使われることになる。


ポータブルバッテリー「LiB-AIDE500」(右)と「Mobile Power Pack」(左)

 Power Exporter 9000は、FCバスから直接電気を取り出し、一般の電気製品で使えるようにするためのもの。100V×6口、200A×1口の出力端子を備えている。LiB-AID E500は最大出力500W・定格出力300W、重量わずか5.6kgの軽量・コンパクトなポータブル蓄電池。Mobile Power Packは最大出力1500Wと高出力でありながら、着脱式のバッテリーを採用することで利便性を高めた給電器だ。ちなみに、この着脱式バッテリーは、ホンダの電動二輪車でも使われているものだという。

 Moving eは、トヨタのFCバスCHARGING STATION 1台に、ホンダのPower Exporter 9000×2台、LiB-AID E500×20台、LiB-AID×36台、Mobile Power Pack Charge & Supply Concept×36台を搭載して構成される。まずは、このパッケージで被災地に駆けつけ、FCバスからPower Exporter 9000に取り出した電気を、複数のLiB-AID E500やLiB-AIDに小分けして持ち運ぶ。


「CHARGING STATION」に積載される「Mobile Power Pack」の一部

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