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アサヒHDが電力不足に協力、自社工場で35万kWhを追加発電:蓄電・発電機器
アサヒグループホールディングスは2021年1月12日、寒波に伴う暖房利用の増加による電力不足に協力するため、グループ傘下の3工場で同年1月6〜15日のあいだ、自家発電設備の発電量を増やすと発表した。3工場で合計約35万kWhを追加発電する予定だ。
アサヒグループホールディングスは2021年1月12日、寒波に伴う暖房利用の増加による電力不足に協力するため、グループ傘下の3工場で同年1月6〜15日のあいだ、自家発電設備の発電量を増やすと発表した。3工場で合計約35万kWhを追加発電する予定。
発電量を増強するのは、アサヒビール茨城工場、アサヒ飲料群馬工場、アサヒグループ食品栃木さくら工場の3カ所。設置しおているコージェネレーションシステムの稼働率を高め、系統からの最大限電力受電量を低減させるとともに、一部を東京電力パワーグリッドに供給するという。工場の稼働率が少ない余力時間帯にもコージェネレーションシステムを稼働させ、発電量を増やし電力不足に協力するとしている。
連日の寒波の影響により、2021年1月の電力需要は例年より増加。8日には、西日本を中心に、全国7エリアで最大需要が10年に1度程度と想定される規模を上回った。資源エネルギー庁が13日に開催した有識者会議で提示された資料によると、1月の電力需要は例年より約1割程度増加している状況だという。
東京電力パワーグリッドは自家発電設備を持つ企業に電力の融通を要請しており、アサヒグループはその要請を受け、今回の対応を実施することとした。寒波の状況次第では、電力提供期間の延長も行う予定としている。
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