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小型のマイクロ風車を新開発、電力は「走る電池」で必要な場所へ:自然エネルギー(2/2 ページ)
シナネンとがSinagyRevoは「エネマネ・自家消費 EXPO」で、開発中の小型風力発電システムを披露。自家消費を想定したモデルで、2021年度中の販売開始を目指すという。
発電した電力を「走る電池」で必要な場所に
シナネンとSinagyRevoでは、マイクロ風車を利用した発電システムとの組み合わせを想定した蓄電システムも開発している。この蓄電システムは、一般的な中型蓄電池の見た目をした筐体だが、その中には複数の可搬型のポータブル蓄電システムが内臓されている。非常時などに電力が必要になった場合、この蓄電池を取り出して利用するというコンセプトだ。
さらにこの小型バッテリーは、電動バイクメーカーのaideaのバイクに対し、専用のボックスを利用して搭載できる仕様となっている。災害時などに、必要な場所に電力を届けられるというコンセプトで、防災対策の一つとしてマイクロ風車を利用した独立電源システムとセットで自治体などに提案を進めるとしている。
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