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GW中に東北エリアの再エネ比率が87.7%に、出力制御は回避に成功エネルギー管理

東北電力ネットワークが、東北6県と新潟エリアの大型連休期間中(同年4月29日〜5月9日)における電力需給データを公開。一部の時間帯において再生可能エネルギーの出力が高まり厳しい需給状況となったが、再生可能エネルギー電源に対する出力制御を回避できたという。

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 東北電力ネットワークは2021年5月13日、東北6県と新潟エリアの大型連休期間中(同年4月29日〜5月9日)における電力需給データを公開した。一部の時間帯において再生可能エネルギーの出力が高まり厳しい需給状況となったが、再生可能エネルギー電源に対する出力制御を回避できたという。

 同エリアにおいて大型連休中に最も再エネ比率が高まったのは5月4日の11〜12時で、87.7%だった。具体的にはエリア需要724万kWに対し、太陽光と風力発電の合計出力が635万kW(太陽光552万kW、風力83万kW)となった。


大型連休期間中のエリア需要と再エネ発電の実績 出典:東北電力ネットワーク

 2020年の同エリアの大型連休中、最も再エネ比率が高いのは2020年5月5日11時〜12時の78.3%だった。2021年は昨年と比較して、再エネ比率の最高値が約1割程度増えたことになる。

 東北電力ネットワークではこれらの状況に対し、火力発電設備の出力抑制や揚水発電設備の揚水運転などを実施することにより需給バランスを維持し、再エネの出力制御を回避した。


エリア需要に対する再エネ発電比率最大時の需給バランス 出典:東北電力ネットワーク

 東北電力管内では太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー電源の接続量が毎年増加している。2020年に引き続き2021年も回避することができたが、今後、出力制御が実施される可能性は高そうだ。

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