ハンファが住宅用太陽光の新パッケージ、パネルごとの最適化で影のかかる狭小屋根も対応:太陽光
ハンファQセルズジャパンが、住宅用太陽光発電システム「Q.SUPREME」(キュー・シュープリーム)を2021年11月20日から販売すると発表。日本市場で初のMLPE(Module Level Power Electronics)技術を搭載した住宅用太陽光発電システムだという。
ハンファQセルズジャパンは、住宅用太陽光発電システム「Q.SUPREME」(キュー・シュープリーム)を2021年11月20日から販売すると発表した。日本市場で初のMLPE(Module Level Power Electronics)技術を搭載した住宅用太陽光発電システムだという。
MLPEとは、太陽光パネル1枚もしくは2枚ごとに出力の最適化を行うパワーオプティマイザーなどの製品および技術のこと。一般に、影などの影響で出力が低下している太陽光パネルがあった場合、パワーコンディショナー側で出力の低いパネルに合わせてMPPT(最大電力点)制御が行われる。その際、高出力が可能な太陽光パネルの発電能力も抑えられてしまい、発電ロスが生まれてしまう。だが、MLPEを可能にするパワーオプティマイザーなどを導入すれば、パネル1枚ごとにMPPT制御が行えるため、こうした発電ロスを軽減できる。
ハンファQセルズジャパンが提供するQ.SUPREMEでは、同社の専用モデルとなる太陽光パネル(Q.PEAK DUO-G9シリーズ)の他、MLPE技術の導入を可能にするソーラーエッジ社のパワーオプティマイザ―とパワーコンディショナー、モニタリングプラットフォームで構成。これにより、太陽光パネル1枚1枚にパワーオプティマイザーを設置することで、常に1枚単位で出力を最適化できるという。これにより、影や汚れ、屋根の向きといった違いによる影響を最小化でき、従来設置を断念していた影のかかる屋根や、狭小屋根などにも設置可能としている。
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