ニュース
AGCの太陽光発電が可能な「窓ガラス」、シンガポール工科大に採用:太陽光
AGCの太陽光発電ガラスが、シンガポール工科大学のブンゴル新キャンパスに採用。2024年の完成を予定している。
AGCは2021年9月9日、同社の太陽光発電が可能なガラス建材がシンガポール工科大学のブンゴル新キャンパスに採用されたと発表した。
シンガポール工科大学のプンゴル新キャンパスは2024年完成予定で、シンガポール建設局が設けるSLE(Super Low Energy)認証の取得を目指すなど、先進的なエネルギーの利活用を目指している。SLE認証は従来の建物で必要なエネルギーを、省エネと創エネで40%以上を削減した建物に与えられる認証だ。
また、新キャンパスにはエネルギーの供給元を分散化して地域の再生可能エネルギーの有効活用を可能にする「マルチエネルギー・マイクログリッド」を東南アジアで初めて設置する予定だという。これは電力需要地の近くに分散型電源である太陽光、蓄電池、EVなどを設置することで、大規模発電所の電力供給に頼らずに電力の安定供給を目指す仕組みのこと。
関連記事
- 透明な「発電ガラス」をNTT-ATが販売開始、内窓や室内で太陽光発電を実現
NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)が、無色透明な発電ガラスの販売を開始。初の導入先として学校法人海城学園(東京都新宿区)に設置した。 - 東芝が「曲がる」太陽電池で世界最高の変換効率、フィルム型ペロブスカイトで
東芝がフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールでエネルギー変換効率15.1%を達成したと発表した。703cm2のモジュールで、このサイズにおける変換効率としては世界最高(同社)としている。 - 発電する「窓」を実現、透明な太陽光パネルの性能実証をスタート
ENEOSホールディングスと日本板硝子が、米Ubiquitous Energy社が開発した透過性の高い太陽光パネルを、建物の窓として使用する実証実験を開始。1年にわたって発電性能や、省エネ性能の比較を行う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.