実物大ガンダムが再エネ100%で“動く”、みんな電力が「ハマウィング」から電力供給:電力供給サービス
みんな電力が「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に、横浜市風力発電所で発電する電力を供給。「動くガンダム」などが話題の同施設の電力を、100%再生可能エネルギー由来に切り替える。
みんな電力は2021年9月15日、バンダイナムコグループのEvolving Gが運営する「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」(横浜市)への電力の供給契約を結んだと発表した。横浜市風力発電所(通称:ハマウィング)などを活用し、施設の運営電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えるという。既に同年5月から供給を開始している。
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」は2020年に横浜市の山下ふ頭にオープンしたアミューズメント施設。「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として制作した、全高18メートルの実物大「動くガンダム」が注目を集めている。
今回の取り組みでは、同年9月から協賛社として「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に参画したみんな電力が、横浜市風力発電所から電力調達契約を結び、これを「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に供給する。
供給には、みんな電力のブロックチェーンを活用したP2P電力トラッキングシステム「ENECTION2.0」を活用。30分ごとに発電量と需要量をマッチングして取引として約定できるシステムで、これにより「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に対し横浜市風力発電所を発電源として特定した電力供給を行う。不足分は非化石証書を組み合わせたFIT電気を供給することで、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の運営電力を100%再生可能エネルギー由来でまかなうという。
横浜市風力発電所は、住民や協賛企業の出資によって設立された風力発電所で、通称「ハマウィング」という名称で親しまれている。事業主体は横浜市で、2007年3月から稼働を開始した。定格出力1980kW(キロワット)の風車を利用していて、年間発電量は約210万kWh(キロワット時)を見込んでいる。
バンダイナムコグループでは、「2050年までに自社拠点におけるエネルギー由来のCO2排出量実質ゼロ」を掲げており、今回の取り組みもその一環になる。
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