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被災した太陽光パネルの再活用を促進、損保ジャパンが新サービス

損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメントが、自然災害により被災した太陽光パネルの保険金支払い時に、リユース(再使用)・リサイクル(再資源化)できる業者を紹介するサービスを開始した。

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 損害保険ジャパンとSOMPOリスクマネジメントは2021年11月1日、自然災害により被災した太陽光パネルの保険金支払い時に、リユース(再使用)・リサイクル(再資源化)できる業者を紹介し、今まで廃棄されていた太陽光パネルを再活用する取り組みを開始したと発表した。

 2030年代には太陽光パネルの廃棄物が最大で年間約80万トンに達すると見られている。これは全産業廃棄物の6%程度に相当する見込みで、リユースやリサイクルの促進が課題となっている。

 現在、国内で製造・使用されている太陽光パネルはリユースできるものであっても、その多くが産業廃棄として処理されているという。これはリユースや流通の可能性を判断できる事業者がおらず、再販市場が広がっていないことが一因とされている。

 これらの課題解決に向けて損保ジャパンは、SOMPOリスクマネジメントが持つ専門的な知見から太陽光パネルの損傷の程度・規模に応じてリユース・リサイクルの可能性を判断し、提携業者を紹介するサービスと、リユース・リサイクルの活用を推奨する新特約を用意した。すでに2021年10月から販売を開始している。

 リユースが可能になった場合、破棄処理費用が削減されたり、さらに買取金額が発生したりするため、保険契約の継続時における保険料への影響が緩和され、顧客がメリットを受けられる可能性があるという。

 また、買取が成功した場合、損保ジャパンからSONPOリスクへ手数料を支払うが、顧客側には金銭的な負担は発生しない。リユースされた太陽光パネルは、アフリカなど配電網が発達していない地域での使用も検討しており、クリーンエネルギーの普及推進につながるとしている。

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