導入しやすい4kWhの住宅用蓄電システムを自社開発、サンテックが自家消費ブランド:蓄電・発電機器
サンテックパワージャパンが自家消費型太陽光発電の提案をする新ブランド「SunCrystal」(サンクリスタル)を立ち上げ。その第1弾製品として、自社開発した住宅用ハイブリッド蓄電システムを販売する。
サンテックパワージャパンは2022年3月15日、自家消費型太陽光発電の提案をする新ブランド「SunCrystal」(サンクリスタル)を立ち上げ、その第1弾製品として、自社開発した住宅用ハイブリッド蓄電システムを販売すると発表した。同年夏頃の出荷を予定している。
新製品のハイブリット蓄電池のコンセプトは「誰でも手軽に導入しやすいこと」。最近主流となっている大容量・全負荷対応ではなく、蓄電池容量は4kWh、停電時は特定負荷出力とシンプルな機能に絞りこむことにより、価格を抑えたという。
蓄電池ユニットは屋内据置型で、外形寸法はW655×H555×D189mm、重量は61kg。安全性の高いリン酸鉄系リチウムイオン電池を採用し、蓄電容量は4kWh。出力電圧は感電の危険性が少ない60V以下に抑えており、災害などで機器・配線が破損した場合でも、感電リスクが低減されるという。
ハイブリッドパワーコンディショナ―は、屋外壁掛けタイプで、外形寸法はW635×H360×D161、重量は24kg。入力回路数は太陽光3回路、蓄電池1回路、系統連系定格出力は5.22kW(AC202V)、自立運転定格出力は1.8kVA(AC101V)となっている。
新製品は電気安全環境研究所(JET)のS-JET認証の他、電力会社との連系協議において、個別の性能確認試験などの省略が可能となる「JET低圧系統連系保護装置等認証」(登録番号MD-0053)を取得しており、設置検討に要する期間を短縮でき、電力会社との協議を円滑に進められるとしている。
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