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電力需給の状況は冬により一層厳しく、足下の状況と対策の見通しはエネルギー管理(3/5 ページ)

2022年6月に関東を中心に発生した電力需給の逼迫。今夏のみならず、冬もより一層厳しい状況になる見通しだ。この夏と冬の電力需給の見通し、そして対策の状況などをまとめた。

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供給力公募や、その他対策の効果は?

 5月の需給検証の時点では、東京エリア等の予備率は3.1%しか見込めなかったため、北海道・沖縄を除く全国8エリアを対象に、夏季としては初めて、供給力(kW)の公募が実施された。(同時に、追加供給kWh公募も実施されたが、これについては割愛)

kW公募では、120万kWの募集量に対して135.7万kWが落札された。

 これらの落札電源等の運用開始条件は7月1日とされており、上記6月の需給逼迫には適用することは出来なかった。


表5.2022年度夏季 kW公募落札結果 出所:電力・ガス基本政策小委員会

 また供給力追加対策として関西電力は、美浜3号(原子力)の運転再開計画を2カ月前倒し(10月20日→8月12日)することにより、8月に約42万kW、9月に約78万kWの供給力増加が見込まれることとなった。

 この他に、赤穂2号機の供給力30万kW増加や広野5号(56万kW)の減少など、火力の増減双方の要因も含めて、全体として予備率は3.1%から3.7%へと改善が見込まれている。

 しかしながら、予備率3.7%は依然として非常に厳しい水準であるため、国は7年ぶりに全国で節電要請(7月1日から9月30日)を発出することとした。この節電要請に数値目標や罰則等は無い。

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