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自然電力が電力販売サービスを終了、電力市場の高騰などを受け撤退へ:電力供給サービス
新電力の自然電力は2022年10月4日、同社の電力小売サービス「自然電力のでんき」の販売を終了すると発表した。契約者への電力供給は同年11月30日で終了となる。既に顧客には他社への切り替えの案内を行っているという。
新電力の自然電力は2022年10月4日、同社の電力小売サービス「自然電力のでんき」の販売を終了すると発表した。契約者への電力供給は同年11月30日で終了となる。既に顧客には他社への切り替えの案内を行っているという。
自然電力は2011年6月に創業の新電力で、2017年11月から電力小売事業を開始した。同社の販売する「自然電力のでんき」は、非化石証書などの活用により、CO2排出量が少ない電力であることを特徴としたプランだった。
しかし、2021年10月から慢性的に続く電力卸売市場の高騰に加え、昨今の国際的なエネルギー市場の混乱の収束時期が見通せないなどの理由から、電力小売サービスの販売終了を決めたという。
なお、電力販売サービスは終了するが、再生可能エネルギー発電所の開発など、他事業については引き続き継続する。
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