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EVと蓄電池の同時充放電が可能に、パナソニックが家庭用蓄電システムの新製品:蓄電・発電機器
パナソニックが住宅向け家庭用蓄電システムの新製品「eneplat(エネプラット)」を発表。電気自動車(EV)のバッテリーに蓄電した電力を家庭へ供給するV2H(Vehicle to Home)と蓄電池を連携させ、太陽光発電の電力をより効率的に自家消費する住宅用V2H蓄電システムで、2023年2月21日から受注を開始する。
パナソニックは2022年12月2日、住宅向け家庭用蓄電システムの新製品「eneplat(エネプラット)」を発表した。電気自動車(EV)のバッテリーに蓄電した電力を家庭へ供給するV2H(Vehicle to Home)と蓄電池を連携させ、太陽光発電の電力をより効率的に自家消費する住宅用V2H蓄電システムで、2023年2月21日から受注を開始する。
新製品は、業界初をうたうのEVのバッテリーと蓄電池による同時充放電に対応。これにより多くの太陽光発電を家庭内で有効活用でき、太陽光発電の売電量および系統からの購入電力量を減らし、電力の自給自足を支援するという。
運用面については、パナソニックのエネルギーマネジメントシステム「AiSEG2」を活用。日々の電力使用量と翌日の日射量予報から余剰電力量を予測し、蓄電池の充放電を自動制御する。同社の試算によると、AiSEG2とV2H(電気自動車)の導入により、自家消費効果を約50%から約90%に高められるとしている。なお、AiSEG2はeneplatの発売に合わせ、2023年夏にアップデートを実施する予定だ。
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