ニュース
トヨタが住宅用蓄電システムを発表、太陽光発電との連携も可能に:蓄電・発電機器
トヨタ住宅用蓄電池システム「おうち給電システム」を開発したと発表。電動車の開発で得た技術やノウハウを活用したもので、同日から予約受付を開始し、同年8月よりハウスメーカーや総合施工会社を通じて、日本国内で販売する。
トヨタ自動車(トヨタ)は2022年6月2日、住宅用蓄電池システム「おうち給電システム」を開発したと発表した。電動車の開発で得た技術やノウハウを活用したもので、同日から予約受付を開始し、同年8月よりハウスメーカーや総合施工会社を通じて、日本国内で販売する。
開発した蓄電システムは、トヨタの電池制御など電動車用バッテリーの技術を応用しており、容量は8.7kWh、出力5.5kW、蓄電ユニットの外形寸法は1142×341×432mm、重量は142kg。システムはさらにDCDCコンバーター、車両給電アダプター、専用接続ケーブルで構成する。
蓄電池は平時だけではなく、災害などによる停電時にも家全体に電力を供給可能。太陽光発電システムと連携し、発電した電力を効率的に利用できるエネルギーマネジメントの機能も備える。
関連記事
- リチウムを超える「アルミニウム」、トヨタの工夫とは
電気自動車に必要不可欠なリチウムイオン蓄電池。だが、より電池の性能を高めようとしても限界が近い。そこで、実質的なエネルギー量がガソリンに近い金属空気電池に期待がかかっている。トヨタ自動車の研究者が発表したアルミニウム空気電池の研究内容を紹介する。開発ポイントは、不純物の多い安価なアルミニウムを使うことだ。 - 空気と水とアルミで1600km走る、変わるか電気自動車
米AlcoaとイスラエルPhinergyは、2014年6月、アルミニウム空気電池で走行する電気自動車を公開した。金属アルミニウム自体を電気の「缶詰」として利用するため、充電せずに走行する電気自動車となった。 - リチウムイオン電池の世界市場は2025年に12兆円超え、EV向けや定置用がけん引
調査会社の富士経済は2022年5月16日、リチウムイオン二次電池の世界市場に関する調査結果を発表した。2025年の同世界市場は2020年比率1.8倍以上の12兆3315億円に成長すると予測している。 - 水素100%で動く家庭用給湯器を実現、リンナイが世界初の燃焼技術を開発
リンナイが庭用給湯器において世界で初めて水素100%による燃焼技術の開発に成功。同社がガス機器の開発で蓄積してきた燃焼技術や流体制御技術を活用し、水素を燃料として利用する場合の課題をクリアしたという。 - テスラが家庭用蓄電池「Powerwall」を日本で本格展開、認定施工会社は8社に
テスラが日本における家庭用蓄電池「Powerwall(パワーウォール)」の設置を2020年春から本格的に開始。また、国内でパワーウォールの販売施工を行う認定施工企業が8社になったことを明らかにした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.