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2023年4月から連系開始!ローカル系統の「ノンファーム型接続」の制度概要原則全ての電源にノンファーム型が適用に(4/4 ページ)

既存の送配電設備を効率的に利用しながら、速やかに新規電源を系統接続するための施策として導入された「ノンファーム型接続」。既に基幹系統では接続がスタートしているが、2023年4月からローカル系統においてもその適用がスタートする。

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ノンファーム型接続による実際の系統連系

 これまで、ローカル系統におけるノンファーム型接続については、2023年4月に受付を開始するものの、ローカル系統の混雑管理システムが未完成であるため、実際の系統連系がいつになるのかは未定であった。

 今回、一般送配電事業者の暫定措置等により、同じく2023年4月から系統連系を開始することが報告された。

 ただし、一括検討プロセスを実施中(もしくはプロセス完了後の増強工事中)の系統については、既に空き容量が無く、早期に混雑の発生が想定されるため、混雑管理システムの運用開始後の連系を原則とする。

ノンファーム電源の供給力・調整力の扱い

 系統混雑の発生時に出力制御されるノンファーム電源は、従来のファーム電源とは一定の違いがあること自体は明らかである。ただし、今後は原則すべての新設電源がノンファーム型接続となることを踏まえれば、ノンファーム電源の今後の供給力・調整力の扱いをあらかじめ整理しておく必要がある。

 これまでの確認の結果、当面の間は、系統混雑の発生は限定的と考えられている。よって容量市場については、ノンファーム電源も2027年度実需給向けの2023年度メインオークションに参加可能とされており、調整力についても、当面2026年度頃までの間は、需給調整市場に参加可能と整理されている。

 今後、日常的に系統混雑が発生するようになったとき、ノンファーム電源の供給力・調整力をどのように評価するのか、電源投資の予見性確保の観点からも、検討が急がれる。

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