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透明な“窓タイプ”の太陽光パネルを駅に導入、高輪ゲートウェイ駅に:太陽光
JR山手線の高輪ゲートウェイ駅構内で、透明な窓ガラスタイプの太陽光発電の導入実証がスタート。性能を確認し、将来的にビルなどへの展開も目指すという。
ENEOSホールディングス、JR東日本、YKK AP、日本板硝子(NSG)は2023年4月、高輪ゲートウェイ駅構内において透明な窓型の太陽光パネルを利用した発電実証に取り組むと発表した。実証を通じ、将来的にビルなどの建築物への導入を視野に入れるという。
今回の実証で利用するのは、米ユビキタスエナジーが開発した透明な太陽光発電窓パネル「UE Power」。紫外線と赤外線を利用して発電が可能でありながら、一般的な窓と同程度の透明度を維持しつつも、遮熱性と断熱性に優れているのが特徴だという。既に2021年9月から約1年間にわたって、ENEOSとNSGが共同で行った同パネルの屋外使用実証実験では、日本国内の日照、気候条件下においても、想定通りの発電量、省エネ効果などの性能が確認できたとしている。
今回は第2弾の実証実験として、同パネルの屋内使用時における発電性能について検証。2023年5月8日〜7月14日の約2カ月間、高輪ゲートウェイ駅構内で既設の窓ガラスの内側に同窓パネルを設置し、定量的な評価を行う計画だ。
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