地図から屋根置き太陽光の発電量を自動算出、アイ・グリッドらが新サービス:太陽光
アイ・グリッド・ソリューションズは2023年9月14日、子会社のアイ・グリッド・ラボ、東京カンテイ、みらいリレーションズの3社が「地域太陽光発電ポテンシャル診断システム」の共同開発を行い、β版の試験運用を開始したと発表した。
アイ・グリッド・ソリューションズは2023年9月14日、子会社のアイ・グリッド・ラボ、東京カンテイ、みらいリレーションズの3社が「地域太陽光発電ポテンシャル診断システム」の共同開発を行い、β版の試験運用を開始したと発表した。
このシステムは再エネなどの分散電源のマネジメントシステム「R.E.A.L. New Energy Platform」を開発するアイ・グリッド・ラボ、国内最大級の不動産データベースを保有する東京カンテイ、AI画像解析や地理情報解析などの高度専門人材による開発体制を保有するみらいリレーションズの知見を組み合わせて開発したもの。
特定の市区町村における特定業種の屋根を活用した太陽光発電の総発電量や、システム利用者が指定した特定の建物における発電可能量を、地図情報から分析して自動的に算出することができる。βバージョンでは、小売店・倉庫が対象となるが、現在、工場などの他業種への展開も今後進めるという。
地域全体の屋根の発電量ポテンシャルを数値で把握できるようすることで、地域脱炭素の実現に向けた具体的な事業計画や、その実現に必要な経済条件の現実的な試算に活用できる。また、太陽光発電導入提案先の自動リスト作成も可能で、提案先に対して、具体的な発電量予測に基づく収支シミュレーションを提示できるという。
3社は今後システムのさらなる性能向上に取り組むとともに、全国の地方自治体や地域金融機関との連携を積極的に推進するとしている。
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