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需給調整市場の一次調整力商品、応動時間を拡大した「スカウティング枠」を導入へ:応動時間要件を30秒に緩和(4/4 ページ)
資源エネルギー庁では、調整力調達コストの低減を目的として、応動時間を10秒から「30秒以内」に要件緩和した一次調整力商品「スカウティング枠(オフライン枠)」の導入を検討している。本稿ではその詳細と今後の商品設計の見通しについて解説する。
スカウティング枠の導入スケジュール
スカウティング枠は、オフライン枠の要件緩和(応動時間10秒→30秒)であるため、実務面での特別の対応は不要であるものの、事前審査やアセスメントにおいて、一定のシステム改修が必要となる。
一般送配電事業者にて検討を行った結果、スカウティング枠の導入に伴うシステム改修完了時期は、表6のとおりであった。
スカウティング枠の導入は可能な限り早期の実現が望ましいことから、2024年度中にシステム改修が可能な7社については2025年4月から導入開始とする。残る2社についてはシステム開発と並行してハンド対応の準備を進め、システム開発完了もしくはハンド対応での準備完了次第、速やかに導入開始することとした。
なお、スカウティング枠の調達上限値(4%)引き上げや、応動時間のさらなる緩和、応動時間以外の要件の緩和等については、一次調整力の取引実態や周波数への影響を踏まえ、今後検討される予定である。
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