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水素燃料電池と蓄電池がセットの新型UPS登場、ブラザー工業が販売:蓄電・発電機器
ブラザー工業(愛知県名古屋市)は2023年10月19日、水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPS「AC-UPS Series(AC-UPSシリーズ)」4機種の出荷を開始した。
ブラザー工業(愛知県名古屋市)は2023年10月19日、水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPS「AC-UPS Series(AC-UPSシリーズ)」4機種の出荷を開始した。また、同時に同社の水素関連製品・プロジェクトの包括的な取り組みに「PureEne」という新たなブランド名を掲げ、今後これらの活動をさらに強化するという。
新製品の水素燃料電池・蓄電池ハイブリッドUPS「AC-UPS Series(AC-UPSシリーズ)」は、水素をエネルギーとして利用する燃料ユニット、発電ユニット、UPS(無停電電源装置)で構成。長時間の電源のバックアップが可能なため、鉄道、空港、道路など、都市の重要な交通インフラにおいて電気機器を、瞬間的な停電から長時間停電まで、幅広くサポートできるのが特徴だという。
具体的には瞬間的な停電から、72時間以上の日をまたぐような大規模災害時等における長時間停電の対策まで、1台で電源のバックアップを担えるとしている。また、設置から回収に至る燃料カセットのライフサイクルが15年と長く、ひんぱんにシステム入れ替えの必要もない。蓄えられた燃料の水素は15年経過しても減ることがなく、運用コストを削減できるとしている。
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