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営農型太陽光発電でオフサイトPPA契約を締結、中国電力と東洋鋼鈑:太陽光
中国電力が山口県山口市で同社として初となる営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の運転を開始。また、中国地域で初という、営農型太陽光発電による電力供給契約(オフサイトPPA契約)を東洋鋼鈑と締結した。
中国電力は2024年1月22日、山口県山口市で同社として初となる営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の運転を開始したと発表した。また、中国地域で初という、営農型太陽光発電による電力供給契約(オフサイトPPA契約)を東洋鋼鈑と締結した。
中国電力では2023年4月に、エコスタイルおよび彩の榊との協業により、営農型太陽光発電の開発を進めていくことを発表しており、今回はその第一弾となる。
今回の東洋鋼鈑とのオフサイトPPA契約は、中国電力、エコスタイル、彩の榊が共同で、東洋鋼鈑の下松事業所専用の営農型太陽光発電を合計6.4万kW開発し、発電した電力と環境価値を供給するというもの。これにより同事業所の使用電力量の約20%が追加性を持つグリーン電力に置き換わる見込みで、年間約2万5000トンのCO2削減効果があるとしている。
なお、開発する営農型太陽光発電設備では、陰性植物である「榊(さかき)」を栽培する。中国電力では今後、今回発電を開始した山口県山口市の発電所に続き、中国エリアでさらなる営農型太陽光発電所の開発を進める方針だ。
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