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太陽光発電向け保険の支払い額、盗難は20倍に急増 全体では4倍に:太陽光(2/2 ページ)
日本損害保険協会が、太陽光発電設備向け火災保険の事故発生状況などに関する調査報告書を公開。近年大きな課題となっている、太陽光発電設備の盗難による保険金は、5年前と比べて約20倍に急増しているという。
1億円以上の大規模事故が起きやすいエリアは?
保険金の支払いが1億円以上の大規模事故については、その額の半分以上は「ゴルフ場跡地・山間部」で起きた事故に対するものとなっている。
特に雪災や落雷については、大規模事故による保険金の75%以上をゴルフ場跡地・山間部に立地した案件が占めているという。
被害を防ぐためのポイントは?
レポートでは、今後も自然災害や盗難などの事故の増加傾向が続いた場合、持続的な保険提供が困難になる可能性もある点を指摘。そうならないためにも、損害保険会社が保有する事故データを公開することで、事故の発生自体を未然に防ぐ「ロスプリベンション」への積極的な貢献が重要としている。
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