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太陽光パネルを垂直設置できる「ソーラーフェンス」、Yanekaraが販売開始
東京大学発ベンチャーのYanekara(千葉県柏市)が、パネルの垂直設置が可能な太陽光発電システム「ソーラーフェンス」の販売を開始した。
東京大学発ベンチャーのYanekara(千葉県柏市)は2024年3月29日、パネルの垂直設置が可能な太陽光発電システム「ソーラーフェンス」の販売を開始したと発表した。
ソーラーフェンスは太陽光パネルを垂直に設置できる架台一体型のシステム。駐車場などの空いているスペースに設置することができ、両面パネルを採用しているため、東西方向に向かって設置することで、条件によっては平置きより高い発電量が見込めるという。降雪地域などへの導入にも向くとしている。
採用した太陽光パネルは、1枚当たりの出力が545W、変換効率21.1%。外形寸法は2278×1134×35mm、重量32.6kg。ソーラーカーポートなどと異なり、建築確認申請不要、基礎工事不要、汎用的な杭打機で施工可能となっており、導入コストは材工単価20〜25万円/kW程度としている。
Yanekaraは2020年6月設立の東大発スタートアップ。V2Xアダプタ「YaneBox」、EV充電コントローラー「YaneCube」、クラウドEMS「Yanekara Cloud」などの開発を手掛ける他、これらを組み合わせて法人事業所の脱炭素化を支援する脱炭素ソリューション事業などを展開している。
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