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東京の海で浮体式太陽光発電、東急不動産らが実証をスタート:太陽光
東急不動産とオランダのSolarDuck社が、東京の港湾部に洋上浮体式太陽光発電設備を設置。国内初の洋上浮体式太陽光発電の実証をスタートした。
東急不動産とオランダのSolarDuck社は2024年5月9日、東京の港湾部に洋上浮体式太陽光発電設備の設置を完了したと発表した。東京都政策企画局が主導する「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト(以下「先行プロジェクト」に採択されたもの。
この先行プロジェクトは、東京都による東京ベイエリアから世界最先端の発信を目指す実証事業。東急不動産とSolarDuck社は、2022年11月にエバーブルーテクノロジーズとともに「最先端再生可能エネルギー」の分野で採択されており、実証に向け調査や開発に取り組んできた。
今回、東京竹芝エリアの港湾部に設置した洋上浮体式太陽光発電設備は、発電容量80〜100kW。浮体式の架台を活用したシステムで、設備規模は約30m約26m×約6mとなっている。
発電した電力は地上に送電し、容量60kWhの蓄電池に充電を行う。この電力は運搬可能なモバイルバッテリーの充電に活用し、電動自転車をはじめとする電動モビリティで活用する計画だ。
今後、国内初となる洋上浮体式太陽光発電の実用化を目指すとともに、東京ベイエリアを中心としたエネルギーの地産地消の実証実験により、国内外各地へ展開しうる都市モデル検討に寄与するとしている。
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