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地熱・中小水力発電のコスト動向と低減策――バイオマスは50kW以上をFIPへ第96〜98回「調達価格等算定委員会」(2/5 ページ)

地熱発電・中小水力発電・バイオマス発電の今後はどうなるのか? 「調達価格等算定委員会」の第96〜98回会合で行われた業界団体へのヒヤリングや、2026年度以降の調達価格などの検討状況についてまとめた。

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中小水力発電のFIT/FIP認定量・導入量

 中小水力発電は、2030年度エネルギーミックスの導入目標1,040万kW・980億kWhに対して、2024年3月末時点のFIT前導入量+FIT/FIP認定量は1,030万kW、導入量は1,000万kWとなっている。

 中小水力では、FIP制度のみ認められる対象を1,000kW以上としているが、FIPの新規認定は33件・185MW、移行認定は6件・68MWである。なお、このうち6件は、1,000kW未満の案件がFIP新規認定を自主的に選択したものである。


図3.中小水力発電のFIT・FIP認定量・導入量 出典:調達価格等算定委員会

 国の発電水力調査における「包蔵水力」(技術的・経済的に利用可能な水力エネルギー量)データベースによると、大規模で有望な地点の多くはすでに開発済みであり、小規模地点が多く残されている。開発地点が奥地化・小規模化することにより、kWあたり工事費や電力系統接続費用等が高額化するため、発電事業の採算が取れず、開発が進まないという課題が生じている。


図4.中小水力 出力別開発地点数 出典:中小水力発電4団体

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