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2040年の発電コスト検証のとりまとめ 再エネは「統合コスト」も考慮へ第5回「発電コスト検証WG」(2/6 ページ)

第7次エネルギー基本計画の策定に向けて、将来の各電源の発電コストの検証が進んでいる。第5回「発電コスト検証ワーキンググループ」ではその試算が公開された。本稿ではその中から、主要な電源のコスト検証結果をまとめた。

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ペロブスカイト太陽電池のLCOEを初試算

 事業用太陽光の2040年LCOE(政策経費あり)は、将来的な設備費等の4つのパラメータ(表2)次第で、基本ケースでは8.5円/kWh(表1の赤枠部分)、参考ケースでは7.0〜8.9円/kWhまで変動し得る。


表1.事業用太陽光 2040年LCOE(暫定値)(表1は25年想定) 出典:発電コスト検証WG

表2.事業用太陽光LCOE試算のパラメータ 出典:発電コスト検証WG

 また今回初めて、ペロブスカイト太陽電池のLCOEが試算された。モデルプラント想定値(基本ケース)は設備容量250kW、設備利用率14%、稼働年数20年である。政策経費については、FIT/FIP制度における新たな発電設備区分の創設は未定であるため、既存の事業用太陽光のIRR 4%を用いた。

 この前提条件の場合、ペロブスカイト太陽電池の2040年LCOEは、政策経費あり:16.5円/kWh、政策経費なし:15.3円/kWhと試算された。


図4.ペロブスカイト太陽電池 発電コストの内訳 出典:発電コスト検証WG

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