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2026年度の供給力想定が目標に届かず 全国で容量市場の追加オークションが開催へ:第63回「容量市場の在り方等に関する検討会」(3/5 ページ)
事前に将来の電力供給力を確保する容量市場。資源エネルギー庁では昨今の電力需給の状況などを踏まえ、初めて全国で追加オークション(調達オークション)を開催する方針を固めた。
指標価格Net CONEの算定
容量市場オークションの需要曲線を作成するためには、指標価格の設定が必要となる。現在、指標価格は、新規電源の建設及び維持・運営のための総コストをコスト評価期間で均等化したコスト(Gross CONE)から、他市場収益を差し引いた正味費用(Net CONE)として算定している。
今回の追加オークションの開催に際しては、インフレ率等の経済指標のみを最新の値に変更し、発電コストの諸元は変更しないこととしている。
この結果、2025年度追加オークションのGross CONEは15,388円/kW、他市場収益は5,232円/kWとなり、Net CONEは10,156円/kW となった。これは、2022年度メインオークションで算定されたNet CONE(9,557円/kW)と比べ、599円/kW(6.3%)の上昇となっている。また、需要曲線における上限価格はNet CONEの1.5倍と機械的に設定されるため、15,234円/kWとなった。
以上より、2025年度(実需給2026年度)追加オークションの需要曲線の原案は、図3のように作成された。
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