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2026年度の供給力想定が目標に届かず 全国で容量市場の追加オークションが開催へ:第63回「容量市場の在り方等に関する検討会」(5/5 ページ)
事前に将来の電力供給力を確保する容量市場。資源エネルギー庁では昨今の電力需給の状況などを踏まえ、初めて全国で追加オークション(調達オークション)を開催する方針を固めた。
需要曲線原案と確保されている供給力の関係
以上の検討より、現時点確保されている供給力18,163万kWは、目標調達量18,679万kWよりも516万kW少ないことが確認された。これを追加オークションの需要曲線の原案に重ねたものが図4である。
2022年度メインオークション約定価格と確保されている供給力の交点(赤い星印)は、「調達オークションを開催」するピンク色の領域にあることが分かる。このため資源エネルギー庁では、全国で追加オークションを開催すると判断した。2024年度の追加オークションは、当時の不足エリア(北海道、東京、九州エリア)に限った調達オークションの開催であったため、全国での追加オークション開催は今回が初めてである。
なお今回の追加オークションでは、発動指令電源には約363万kWの調達上限(H3需要の1%+市場退出量)が設けられている。
今後のスケジュール
広域機関では、追加オークションの応札受付を6月4日から開始し、7月末頃に約定結果の公表を予定している。広域機関ではすでに追加オークションの募集要綱を1月に公表しており、3月には事業者情報や電源等情報の登録も完了している。
国は、容量市場開設5年が経過した今年度に、容量市場に関する包括的な検証を行い、必要に応じて既存の制度にとらわれずに見直しを実施することとしている。広域機関では、関係する事業者等の意見を聴取しながら、今年度中に包括的検証のとりまとめを行う予定としている。
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