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青森県むつ市に木質専焼バイオマス発電所 県内の未利用材を中心に活用:自然エネルギー
青森県むつ市に木質専焼バイオマス発電事業の計画が始動。県内の未利用材を中心に発電を行う。
中部電力は2025年5月30日、青森県むつ市川内町で木質専焼バイオマス発電事業に出資すると発表した。同社とエネグリ(岩手県盛岡市)が、工藤林業(青森県むつ市)が設立するクリーンウッドエナジーに出資する。同日付けで4社とむつ市は「バイオマス発電事業に関する連携協定書」も締結した。
同事業は青森県むつ市川内町において、主に青森県産の未利用材を燃料とする発電木質専焼のバイオマス発電所を建設・運営するもの。事業主体となるクリーンウッドエナジーには、工藤林業が50%、中部電力が40%、エネグリが10%の比率で出資している。
発電所の出力は1990kWで、年間の想定発電電力量は一般家庭5000世帯分に相当する1450万kWhを計画している。発電所の建設工事は2026年夏頃に開始する計画で、運転開始は2027年12月を予定している。
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