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FIP転後の事業収益を30分単位で試算可能に 蓄電池を含めた事業計画の支援も
SassorがFIP(フィードインプレミアム)制度へ移行する太陽光発電事業者向けに、蓄電池の運用を含めた収益試算を30分単位で行える「ENES FIPシミュレーション」の提供を開始した。
Sassor(東京都渋谷区)は2025年8月23日、FIP(フィードインプレミアム)制度へ移行する太陽光発電事業者向けに、蓄電池の運用を含めた収益試算を30分単位で行える「ENES FIPシミュレーション」の提供を開始したと発表した。
新サービスは、顧客の発電データと30分ごとの日本卸電力取引所(JEPX)価格を利用した収益シミュレーションにより、月次のプレミアム収入や売電収益を試算する。FIT制度で運用した場合との収益比較も行え、いわゆる「FIP転」の判断に役立つデータを提供する。
さらに、最適化アルゴリズムによる蓄電池の最適な運用計画を自動で立案する機能も提供。市場価格データを分析し、価格が低い時間帯に充電し、価格が高い時間帯に放電する「供給シフト」の計画などを自動的に立案可能だという。また、需給調整市場への参加で得られる追加収益も統合して試算できる。
FIP制度は、売電収入以外に加えてプレミアム収入を得ることができる仕組み。一方で市場価格の変動リスクも背負うことになり、例えば再エネ供給過多で市場価格が0.01円/kWhまで下落する時間帯には、プレミアムが付与されず収益機会の損失につながるおそれがある。
SassorではこうしたFIP転換における収益見通しの不確実性の課題に向けて、具体的なデータに基づいた事業者の意思決定支援を目的に新サービスを開発したとしている。
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